2008年4月24日木曜日

態度能力

早稲田大学名誉教授の本明寛さんの「態度能力」という概念をあるセミナーで知り、興味深かった。是非本を読んでみようと思う。

それによると、人間のパーソナリティは中核に気質、次に性格、態度、役割行動と分けることができるそうで、

気質⇒遺伝子的要因が強い
性格⇒幼少期の親との関係(特に母親)によって形づくられる
態度⇒「良い態度」を努力によって獲得することができる。
役割行動⇒自覚的に「良い態度」を積み上げていくことで、仕事の様々な局面に応じて成果に結びつく役割行動をとれる基盤が自分の中に整う

とのことで、前の2つの気質と性格は生まれ育った環境により決まるものでなので、「良い」、「悪い」、という評価をするものでなく、自分も他人もそれを素直に受け入れるべきであるり、一方、後ろの2つの態度能力と役割行動は学習と経験によって習得できる後天的な能力であると言えるそうだ。

企業としては、「良い態度」や役割行動を目指す人材像への成長を導いていくことが望ましい発展であると言える。

意外だったのは性格が生まれ育った環境、特に生まれて3年間の母親との関係で決まると言われている。ということだった。自分の母と3歳までどういう関係だって今の自分があるんだろうか?今度実家に帰ったら聞いてみよう。また、これから人と接するとき、その人のお母さんがどんな人なのか興味を持ってしまいそうだ。

中国に来て、国籍の違う人と接すると、え?と思うことが結構ある。身近で言えば地下鉄の入口で並ばなかったり、ゴミの分別をあまりしなかったり、街や地下鉄駅の公共ゴミ箱に幼い子供を抱っこして便をさせていたり、、と。

ただ、そういう場合は、上の学びから

STEP1として
「良い」、「悪い」、という評価をするものでなく、自分も他人もそれを素直に受け入れる。
STEP2 として
その行動に対して僕は●●と思ったけど、そちらはどう思うか?果たして僕たちが共存する上で、「良い態度」とは何なのかね?と意見交換(時間が無い場合は無関渉になってしまう)
STEP3 解決

というSTEPを踏めるようになれればと思う。

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