2008年4月30日水曜日

日中関係に関する作文

「私と中国」というテーマである雑誌がエッセイを募集していて、今日が締切りだったので、800字書いて提出してみた。結果発表は7月、商品は五か月分の雑誌だそうだ。

以下がその文章
『3つの視点から見る日本と中国』

大学のころ運良く上海に留学したことがきっかけで、上海で起業をし、早いもので上海生活3年目になる。最初は知らないことばかりの中国だったが、今では中国の慣習、人の価値観、社会制度など理解が深めまってきている。中国での生活を通じ、会得した中国と付き合う時意識していることがある。

それは、世界の紛争地域を取材されているフォトジャーナリストの桃井和馬さんが話されていた「一日を愛し、一年を憂い、千年に想いを馳せる」と言う言葉に込める、世界を見る際、「身近な関係やコミュニティーを大事にする一日の視点。社会や国や世界の情勢を考える一年の視点、人間や生きとし生きるものを含む地球規模の千年の視点」と言う三つの視点を持つことである。この考えを以下のように日中関係にも当てはめ考えることにしている。

『1日の視点』 
留学や仕事を通じてたくさんの中国人と知り合え、彼ら彼女ら一人一人のこと、過ごした思い出はおそらく死ぬまで忘れないし、10年後もお互いどう成長したのか語り合える仲でいたい。日本の友人同様、彼ら彼女らと誠心誠意付き合っていき、これからも中国で日々迎える一期一会を大切にして生きていきたいと想う。

『1年の視点』 
一年後日中関係、1年前の上海と今(2008年)の上海は姿を大きく変えている様子を見ると、10年後の上海はさらに近代都市への変貌が予想できる。私が生まれ育った国、日本の発展を望んでいるのと同じように中国の友人ももちろん自国の発展を望んでいる。そんな国同士、お互いを成長させ合えるような関係を築いていきたい。

『1000年の視点』
私はこの世にいない世界。私の子孫はどのような世界を見ているのだろうか?環境問題が叫ばれていている今日だが地球はどうなっているのだろうか?この見えない問い対する答えは、今できることを地球市民が少しずつ考え、実行することだ。それぞれの文化、人、社会を尊重しつつ、1000年後のすばらしき地球を見定めていきたい。

こんな風に、3つの視点のバランスをとりつつ、中国と向き合い、この大地で何をするべきか悩み続け、事業という形で、3つの視点の答えを表現し続けたいと想う。

字数制限が800字なため、言いたいことをまとめるのは難しかったが、久しぶりに作文を書いて頭にいい汗をかいた気分だ。

2008年4月24日木曜日

態度能力

早稲田大学名誉教授の本明寛さんの「態度能力」という概念をあるセミナーで知り、興味深かった。是非本を読んでみようと思う。

それによると、人間のパーソナリティは中核に気質、次に性格、態度、役割行動と分けることができるそうで、

気質⇒遺伝子的要因が強い
性格⇒幼少期の親との関係(特に母親)によって形づくられる
態度⇒「良い態度」を努力によって獲得することができる。
役割行動⇒自覚的に「良い態度」を積み上げていくことで、仕事の様々な局面に応じて成果に結びつく役割行動をとれる基盤が自分の中に整う

とのことで、前の2つの気質と性格は生まれ育った環境により決まるものでなので、「良い」、「悪い」、という評価をするものでなく、自分も他人もそれを素直に受け入れるべきであるり、一方、後ろの2つの態度能力と役割行動は学習と経験によって習得できる後天的な能力であると言えるそうだ。

企業としては、「良い態度」や役割行動を目指す人材像への成長を導いていくことが望ましい発展であると言える。

意外だったのは性格が生まれ育った環境、特に生まれて3年間の母親との関係で決まると言われている。ということだった。自分の母と3歳までどういう関係だって今の自分があるんだろうか?今度実家に帰ったら聞いてみよう。また、これから人と接するとき、その人のお母さんがどんな人なのか興味を持ってしまいそうだ。

中国に来て、国籍の違う人と接すると、え?と思うことが結構ある。身近で言えば地下鉄の入口で並ばなかったり、ゴミの分別をあまりしなかったり、街や地下鉄駅の公共ゴミ箱に幼い子供を抱っこして便をさせていたり、、と。

ただ、そういう場合は、上の学びから

STEP1として
「良い」、「悪い」、という評価をするものでなく、自分も他人もそれを素直に受け入れる。
STEP2 として
その行動に対して僕は●●と思ったけど、そちらはどう思うか?果たして僕たちが共存する上で、「良い態度」とは何なのかね?と意見交換(時間が無い場合は無関渉になってしまう)
STEP3 解決

というSTEPを踏めるようになれればと思う。

2008年4月23日水曜日

ふとした一言

今日の午後、『中国内販セミナー』というセミナーに参加した。
世界の工場から世界の市場へと見方が変わりつつ中国で、いかにうまく販売をしていくかについて、三名の講師の方が、調査の方法、広報の方法、営業の方法という三つの項目で講演をしてくださった。

そこで一番はじめの講師の方の、市場調査の方法についてのプレゼンの中で、
「調査する前には、まずデザインを作る、この調査デザインが肝心」

という言葉を聞いた瞬間、これまで考えていた事業プランとリンクして、新たなビジネスアイデアが天から降ってきた!そして真白な紙に天からのお声にしたがってどんどんアイデアを書きなぐっていった!  

というのは大袈裟だけど、たった一言が自分の想像力を存分に引き出してくれたことがとてもうれしかった。こんな風に、事業を創る。という目的意識を持って生活しながら、知識や情報を頭に入れていくと、ふと思いも寄らないアイデアが出てくるからおもしろい。また、一緒にやっている仲間からも思いもよらないアイデアが飛んでくるからそこもおもしろい。

今日天から降ってきた事業アイデアが、事業化できて、利益を上げられるかはまだわからないが、思いついたこと、感じたことをどんどん形にしていきたい。
芸術家やアーティストのことをすごいと思うのは、自分の感性とか気持ちを見事に形にして世に送り出していることだ。自分は楽器もできないし、絵も得意じゃないけど、ビジネスというシーンで、自分の考えを存分に発揮していきたい。

2008年4月22日火曜日

上海のジャズバー

BeiXu(ベイシュー)さんという中国人ジャズシンガーと塩田哲嗣さんという日本人ジャズミュージシャン兼BeiXuさんプロデューサーが上海でライブを実施した。

家の前の通りにあるジャズバーの入口に貼ってあるポスターを見てとてもインパクトがあったので、数日前から行ってみようかなあと興味を持っていた。今日の帰り道、時間もあったし興味本位で潜入してみた。ポスターからの期待通り、良いライブだった。

●BeiXuさんの歌唱力
低く腹に響く歌声、リズムの取り方、歌声が会場に響き渡ると同時に、会場がシーンとなり耳を傾けていた。
地元中国メディアでは「彼女はおそらく、ニューヨークでジャズを歌った最初の中国人女性である。」と報じられており、NYを拠点に活躍しており、日本でもCDの販売やライブをしているそうだ。これから注目していきたいアーティストだ。

●同じ日本人である塩田哲嗣さんの姿
上海で仕事をしていて、海外で日本人である自分の存在価値って何だろう?としばし立ち止まってしまうことがあるが、目の前で、中国人や欧米人の客をコントラバスで魅了していく彼の姿を見て、国がどうこうっていうことより、個人、『人物』を磨いていけば、万国共通その人の価値が認められるとでも言おうか、海外での日本人の生き様を見れ、勇気をもらったパフォーマンスだった。あまりにかっこよかったので、演奏後サインをもらってしまった。

たまたま見つけた上海のジャズライブだったけど、BeiXuさんの歌声から感情を引きたてられ、塩田さんの生き様に勇気づけられた良い時間を過ごせた。

2008年4月20日日曜日

上海で開かれたアントレセミナー

先日月曜日上海でJBN主催のセミナーがあり参加してきた。
今回のセミナー、参加費が500元かかったが、3月に東京に行った際、成田空港で偶然出会った講演者である本田直之さんの『レバレッジ人脈術』がとてもおもしろく、また以前読んでいた『パーソナルブランディング』の訳者をされている方でもあるので、是非生で話が聴いてみたいという気持ちが強く、思い切って参加してみた。

上海では日本と違って、自分で出たい!と思うセミナーの数が少ないので、日本で著名な方が来られセミナーをしてくださるのはとても勉強になりうれしいことだ。セミナーの内容は、5人の経営者の方が、それぞれの視点からマネージメント、成功体験などをパネルディスカッション形式で話していくものだった。

5名の経営者の方それぞれが独自の経営手法や、自身で築き上げた価値を持っているようで、成功の法則は人をそのままマネするのではなく、人から学び自分なりの答えを社会に表現していくことかなと思えた。
他人や社会に貢献できる自分の価値を高めていき、人前で話し、多くの人に気づきを与えられるような経営者になろうと、やる気をもらうことができた。

またセミナーでは思わぬ出会いに巡り合えることができとてもうれしかった。

一人目は、タイ株の第一人者として日本で本の執筆もされている方。中国株は既に多くの日本人も興味を持ち始めているが、この方はまだあまり誰も注目していないがチャンスが眠っているタイ株に目を付けてとことんそれに取り組まれている。一緒にお話させてもらったり、その後上海の街を散策されてもらい時間を過ごさせてもらっていると、これまで日⇔中という視点しか持っていなかった自分に気づくことができ何か視野が広がった気持ちになれた。

二人目は、横の席だった上海でテニススクールをやっている方。話を聴いているとテニスがとてもおもしろそうだったので、木曜日早速テニスに行ってきた、木曜日20:30~22:00、ナイターのコートは気持ちよく、気分転換には持ってこいだと思った。大学のころ少しテニスはかじった程度なので、ボールが思うように飛ばなくまだまだ下手くそだ。毎週木曜90分、練習して趣味を一つ増やしたい。

そして、三人目は、こちらでインターネット広告の会社を経営されている方。以前何かのインタビュー記事で仕事以外の時間は野球をやっていると書いてあったことを覚えていたので、「野球僕も好きなんです。」と話すと、「是非参加してほしい」と快く迎え入れていただけ、5月から野球を週1回で再開することになった。

500元のセミナー、高いかなあ。と参加するまで思っていたけど、5名の経営者の方のお話や、3名の方との出会い、とても価値があるセミナー参加となった。
これからも学びに対する投資は積極的にしていきたい。

2008年4月10日木曜日

野球と経営

幼いころから野球をやってきた。

3歳の時に、父に教えてもらい、幼稚園では先生にピッチャーをしてもらい、帰ったら家の前の壁を使って一人でキャッチボールをしていた。

小学校ではチームでの練習に加え、家に帰って素ぶりやティーバッティングを時間を見つけてはやっていた。六年生までチビでヒリキなバッターで、なかなか打てなかったけど、六年生の最後の方にヒットが量産できた。ホームランも初めて打てた。

中学校では、初めて硬式のボール(それまではソフトボール)をマシンで打って、はじめ見学でチームの練習に参加した時、硬式ボールを打った時の手のシビレが痛すぎて、昼休みに父の前で硬式やりたくないと泣いてしまった。しかし練習を続けてマシンのスピードボールにも対応できるようになった。

高校では、1年のころは高校野球においてはパワーの無い小さなバッターだって、学校のグラウンドの端から端までを使ってやるロングティーでは、全然距離が出なく、実践でも結果が出なかった。だけど毎日練習をして、朝練をして、人よりも多くティーバッティングの数をたくさんこなすことを意識していたら、三年生になるころには、ロングティーではボールが端から端までを越えて校舎を超えるまで距離を伸ばせたし、実践でも長打を打てるようになった。

大学では高校までに身につけた技術と自信でサークル野球ではあるけど野球を楽しみながら野球ができるようになった。

毎日続けていればできないことは無い。野球で培ったこの感覚を大切にこれからも生きていきたいと思う。

これからは経営者になろうとしている。まずは業種(競技)を定めて、日々鍛練していけば、野球と一緒で得意になるだろう。どの業種だと野球のように自分を高めることができるか、これも日々追い求めていき自分が覚悟できるように、自分の内なる声を大切にしつつ、知識と情報を集めていきたい。

『人事を尽くして天命を待つ』という言葉があるが、これは、ベストを尽くしたら後は天を待つだけでリラックスしていなさい。という意味ではなく、人事を尽くした時にふと聞こえてくる天の声があるのでそれに従っていきなさい。ということだと龍村仁さんという方が言われていたことから、成長したら成長した分だけその時に見えるものが変わってくる。ということだと理解している。
バットをたくさん振れば、打つべきボールがたくさん見える。身体が打てる!と勝手に反応してくれる。
人事を尽くす毎日の生活が大切だ。

2008年4月6日日曜日

器を広げるために

MIXIの紹介文に起業する目的の一つに『多くの人を幸せにする』っていう言葉を使っているが、使っておきながらそもそも多くのって何?何人?何を持って幸せと言うの。とは感じる。

自分に近い人に自分の存在によって幸せを感じてもらい、その範囲をじょじょに広まり、多くの人に行きつくのかなと思う。そこに行きつくまでに、自分が、自分の会社が提供できる価値を大きくしなければいけない。

まだまだ提供できる価値が少ない今も、例えば、近所の人に挨拶してその人が一瞬だけうれしくなるとか、その一日の仕事のやる気がでるとか、その人が持っていない価値(日本語とか日本酒の知識とか、自分の経験とか)今自分が持っている価値を惜しみなく提供していくことから始めようと思う。

いかなる成功も家族の失敗を償うことはできない。本当に大切な人たちとの関係がうまくいってないといけない。とどこかで聞いた話だけど、自分が大切にできる人を日々増やしていこう。

2008年4月4日金曜日

宇宙ビジネス

土井宇宙飛行士が、有人宇宙施設「きぼう」船内俯瞰室などのミッションを終え、地球に無事戻ってきたそうだ。ホームページで映像が見れるが宇宙で普通に過ごしている姿は何か不思議な感じだった。

また、今年5月には星出宇宙飛行士が細胞バイオなどをするための船内実験、12月には若田宇宙飛行士が日本で初めて3~4か月滞在の実験に飛び立つ予定という。土井宇宙飛行士の滞在は15日で、15日も宇宙!?と思ったが、さらに12月には若田宇宙飛行士は3~4か月も宇宙に行き実験をするのは驚きだ。上海に3か月行ってきます。とはスケールが違う。このニュースをPODCASTで上海を歩きながら聴き、人間の可能性、進化のすばらしさを改めて感じた。

宇宙に関して、スピンインとスピンオフという言葉があるそうで、
スピンイン:民間分野の優れた技術を宇宙に積極的に入れ 宇宙開発計画で活かしていくてこと。
スピンオフ:宇宙の技術を民間の分野に活かしていくこと。(EX そもそも 地球と月との距離を正確に測るものだった技術が、カーナビ、GPS レーザー で活かされている。その他、キリンビールの缶、ミズノのスポーツスパイクでも活かされている。)

これからは特にスピンオフが注目されていき、宇宙での成果を実際の産業に活かしていくことが増え、3兆円規模になることが見込まれているそうだ。進化、新しい価値をとことん追求していく宇宙産業。何か自分も関わってみたい。

2008年4月3日木曜日

『情報』と『知識』

何も無いところからビジネスを創るためには、今何が社会で求められているかを知り、それをどう提供していくか考える。その際に、

『情報』と『知識』 

この二つの言葉が重要だ。
これからこの二つの言葉を優先させ、行動していきたい。
(例えば、中国語を勉強する時、リスニング、ヒアリング、リーディング、スピーキング、ライティング、グラマーと学ぶ分野が分かれている場合、情報、と知識を得るために一番使える、リスニングとリーディングを優先的に伸ばす)

ちょうどそんなことを考えていた時、田坂広志さんが、時間の使い方についての講演を耳にすることができ、大変参考になった。

以下講演内容を参照

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『ウェブ2.0が主流になっていくでも変わらない時間の断り』
過去7年でおこったことが1年でおきるドッグイヤーならぬ、18年で起きていたことがたった1年で起きてしまうマウスイヤーとも言われるこの時代、時間というものがどのように処するかは大変重要である。

世の中ではよく、時間は誰にとっても平等にある。と言われるが、果たしてそれは本当だろうか?
私はそうは思わない。なぜなら、実は時間には二つの尺度があると思うからだ。
一つは長さ。これは誰にとっても平等。一日は24時間、一年は365日。

もう一つは密度。これは実は人によって極めて不平等。同じプロジェクトで同じように過ごしても、何をつかんだか、何を学んだか、人によっては一つだけの知恵を得た人もいれば、人によっては百もの大切なものを学べたということがあるように、同じ時間でも時間の密度は人によって全く違う。

したがって、時間に処するために、時間の密度をどうすれば高めることができるのか?を考えていかなければならない。

時間の密度を高めるために以下の三点の力が重要である。

①感得力 (現在の時間の密度が高まる)
一つの仕事をしている最中、何を学ぼうとしているかと、考えることも大切だが、それだけでなく、感じることの方が時間の効率は速い。直感力、洞察力、対局力。一瞬のことに対応できる力を身につけること。別の人が3時間考えても学べないことがある人にとっては、一瞬の経験が大切になる。感じて、何かをつかみ取る、経験そのものから得られるものである。

②反省力 (過去の時間の密度を高める)
一つの経験を振り返って、心の中で追体験をする。そこから何を学ぶべきか反省する。例えば今日を振り返って、一日何があり、掴めただろうと30分考えるだけで、過ぎ去っていった時間が何倍のも密度にもなる。

③想像力 (未来の時間が高まる)
未来に何が起こるか想像してみる。前体験というのを頭の中、心の中でしてみる。特に、その想像力の中で、ビジネスの基本は人の心を感じ取る力であるから、そこに関わる人たちがどのような人で、どのように心が動くかを考えることは効果的である。

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社会起業家に関する講演といい、上の三点といい、なるほどという感じだ。

①、②、③の考え方で、常に『情報』と『知識』を意識して、自分の視野を今よりも広げたい。早速実践しよう。
人類が身体では無く、頭を使って働いて価値を創出することが多くなってくこれからの時代の進化。この時代に社会に価値を還元できるように、24時間を有効に使い、『情報』と『知識』を集めてきたい。

2008年4月1日火曜日

社会起業家

田坂さんという方の社会起業家についてのスピーチ、説得力があり、社会起業家という言葉に結構しっくりくるものを感じた。

以下田坂さんのスピーチより印象的だった言葉を抜粋
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●なぜ私は世界を変えたいのだろうということです。

●人間の意欲というものは、1つは欠乏感からくる意欲があります。しかし、我々の持ちうる意欲にはもう1つあります。「感謝」から出る意欲です。

●我々は本当にちっぽけな存在なのでしょうか。欠乏感で生きていく人間なのでしょうか。そうではないと思います。

●60年戦争の無い時代を生きていて、世界第2位の経済大国で、科学技術は最先端で、高齢化社会 が悩みとなるほど長寿で、誰もが高等教育を受けられる。

●世界中のメディアがWEB2.0革命を論じている中、一番大事な変化はなんでしょうか。ボランタリー経済、あえて日本語で言うと善意の経済が広がってきていることが、私は一番大事だと思います。

●ヘーゲルの弁証法であるように、世界は螺旋のように発展しています。上から見ると同じところに返ってきているのですが、実は一段高いところへと発展しているのです。今、我々が見ている経済は昔の贈与経済とは違う。

●そしてその反対にあるのが今、この場のテーマである社会起業家です。ここにボランタリー経済とマネタリー経済の見事な融合がある。

●社会に貢献すれば利益を上げるのではない、社会に貢献するために利益をあげるのです。

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なんで起業したいのだろうと考えると、社会に進化をもたらす新しい価値を提供しすることで社会にコントリビュート(貢献)したい。っていうところかなあと思っている。
田坂さんの言う、ボランタリー経済とマネタリー経済が見事に融合しているという今の時代に、自分は何をもって、社会にコントリビュートできるのだろうか、これから考えていきたい。

上を考える時、なんで進化しないといけないの?と思うが、昨日読んだ松下幸之助さんの本には、『天地自然の中から真理を見出そうとする。生成発展して、繁栄する社会を作るというため。』と書いてあった。もっといろんな本を読んで自分なりの答えを探したい。