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2009年3月23日月曜日

友人の結婚式~京都~

高校野球部時代の同級生のん君(本名川口)がめでたく結婚し、京都で執り行われた結婚式に参列してきた。結婚式前日深夜、上海から京都に到着した。大学時代ぶりの京都。落ち着いた雰囲気に懐かしさを感じた。

新郎であるのん君とは高校三年間野球部で苦楽を共にした仲だ。坊主頭で過ごした3年間は、高校時代は辛くて日々に追われていたが、今思うととても良い思い出だしもう一度戻りたいとすら思える。心ゆくまで祝いたいと思えるのも三年間のお互いの苦労を理解しあっているからだろう。

前日は大雨で当日も朝は少し雨がぱらついていたが、結婚式が始まるころには二人を祝うかのように見事に晴れ渡った結婚式、披露宴は新郎新婦はもちろんのこと、ご家族、友人みんなが終始幸せそうな笑顔をしていて温かい雰囲気につつまれていた。こんな温かい空間にいることができ、参列させてもらえてよかった、のん君と出会うことができてよかったと感じつつ過ごしていた。また二次会には新風館を使用しとてもおしゃれで、新郎新婦の気の利いた準備が随所に見られた。

結婚式に当たり野球部の同期からDVDを作成しプレゼントすることにした。事前にチャットを使い話し合いをし、結局オバマ大統領が就任したばかりということもあり、オバマ大統領のインタビュー映像に二人の結婚を祝っている字幕を入れ、続いて緊急ニュースということで野球部の同僚一人一人からメッセージが届くという内容にした。大学院でタンパク質の研究を続ける松岡氏が研究が忙しい中にも関わらず動画をつなぎ合わせすばらしい一作ができあがった。

自分はそこのメッセージで、自分が高校三年間でのん君から感じ、学んだのん君の良いところ三点を家族でも活かしてほしいという思いを込めて新婦のさちこさんに伝えた。その三点とは明るく、優しく、愚直に、の三つで以下のように伝えた。

のん君の良いところ:
一、明るく。のん君はとにかく明るい。何かあるとすぐ笑い、いつも腹を抱え笑っていた。その明るさに一緒にいる自分も何度も明るい気持ちにしてもらえた。きっとこの明るさは家族に温もりをもたらすのではないだろうか。

二、優しく。のん君はいつも優しい。自分は不平不満があるとついつい愚痴ってしまうが、のん君はめったに不平不満また人の悪口を言わなかった。のん君というあだ名がとても似合うのは彼の生き方の優しさがあるからこそだと思う。きっとこの優しさは家族に愛を育むのではないだろうか。

三、愚直に。高校時代から誠実でまじめだった。愚直に日々を過ごしている先には成長があると思う。事実高校三年間でのん君のプレーは見違えるほどうまくなった。現在も漁師として毎朝早朝3時ごろに起床して日々仕事をしているという。きっとこの愚直さは家族に信頼感や安心感をもたらすのではないか。

これから二人で良いところを見つけあって素敵な家庭を築いてほしい。

きっとこれ以上にのん君のいいところはたくさんある。高校三年間に比べ夫婦生活は何十倍も長い。新婦のさちこさんは更にのん君の良いところに気づいていくのだろう。そしてのん君もさちこさんの良いところをたくさん理解し、すばらしい夫婦生活を送ってほしいものだ。のん君、さっちゃん本当におめでとう!


2009年1月18日日曜日

父が還暦

父が還暦を迎えた。昔テレビで、ジャイアンツの長嶋監督が還暦祝いに報道陣から赤いチャンチャンコを贈られケーキを吹き消す場面を見て、還暦ってああやって祝うのか。と知り、年末実家で姉妹と母とどのようにして父の還暦を祝うか相談した。

話し合いをして間もなく、60歳以後も仕事を続けていきたいと話していたので、仕事で使えるビジネスバックをお金を出し合い購入して贈ることがまず決まった。そして家にある先祖の写真を見てこの人が自分の先祖か。と思えた経験から、記念に残る写真を写真館に行って撮ろうということが決まった。その他には?と引き続きアイデアを出し合っていると、父さんの似顔絵を描いて贈るのはどう?と言うアイデアが姉か妹の口から出た。それいいね!と決定し、それぞれが、誕生日の前までに手紙着きでA4の紙に似顔絵を描くことになった。

先週の週末、A4の紙を購入し似顔絵を描いた。似顔絵を書くのは幼稚園の時近所のスーパーが父の日に募集していた父親似顔絵大会以来のことだ。父の写真を見ながら、似顔絵を描きながらこのプレゼントにしてよかったなと思えた。父の顔をじっくり眺めるので増えた白髪、深いシワを写真ごしだがまじまじと見ることができ、その白髪やシワから、生まれて60年、母と結婚し姉自分妹が生まれた約30年の父の歩んで来た道のようなものを感じることができたからだ。

自信作の似顔絵が完成し、京都に住んでいる姉妹に郵送し、今日京都から広島に三人からの似顔絵が届いようだ。父からお昼過ぎにありがとうのメールが届いた。お正月に父はスーツ、子供と母は着物を着て神社に初詣に行く際写真館に寄って撮った記念写真も今日家に届いているはずだ。父が喜んでくれて、また60歳を過ぎても人生を満喫してもらえるととてもうれしい。



ちなみにWikipediaより還暦の意味は、
還暦(かんれき)とは、干支(十干十二支)が一巡し、起算点となった年の干支にふたたび戻ること。通常は人間の年齢について言い、数え年61歳(生まれ年に60を加えた年)を指す。本卦還り(ほんけがえり)ともいう。以後、その年は「今年、還暦を迎えた」の様に表現する。日本における還暦の祝いでは、本人に赤色の衣服(頭巾やちゃんちゃんこなど)を贈る。かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、再び生まれた時に帰るという意味でこの習慣がある。だそうである。

2009年1月16日金曜日

すばらしい風景

東京で宿泊している家の近くに小さな銭湯があり時間を見つけては通っている。脱衣所には体重計や木でできた身長計などあり、なかなか雰囲気のある処だ。銭湯は、温かいお湯に浸かりながら、時には何も考えずぼーっと全身を休めたり、時にはサウナに入りながら目を閉じてこれからどうしていきたいかなんかを考えたりしていて、自分だけの時間を満喫できるから好きだ。

先日浸かりに行った時、ある親子のとてもすばらしい光景を見ることができた。お風呂に入ると、おじいさん(80歳くらい)を床にペタッと座らせ、息子(50歳くらい)がおじいさんのひげを剃ってあげていた。気持ちよさそうにひげを剃られているおじいさん、必死に父親のひげを剃る息子、そこから感じられる親子愛のようなものを感じ、浸かりながら眺めとても心が安らいだ。

その親子が出ていって間もなく、自分も脱衣所に向かったら、今度はその息子がおじいさんの洋服を着させてあげていた。ふとそのおじいさんと目が合ったら、おじいさんは自分の方を見てニコッとしてくれた。思わず自分もニコッと笑顔を返した。息子に世話をしてもらえるのがうれしいのか、お風呂が気持ちよかったのか、分からないが、おじいさんはとてもうれしそうだった。

こんな形で親孝行を実行している息子さんはすごいなあ。親子で行ける銭湯っていいなあ。と温かい気持ちになりポカポカした体でコートの隙間から入ってくる真冬の冷たい風に心地よさを感じつつ家路についた。

2008年12月16日火曜日

名言

『師は又、画に就いても一種の見方を持っておられた。「俗な画が好きな奴は俗なやつだ。この画の俗さは見ていて胸がわるくなる」「この浅薄な甘さ、はきたくなる」「この何もないくせに、ありそうに見せようとするもがき方」しかしいいものを見ると随分感心された。「さすがに一生を画に捧げた男のかいたものだ。俗なところが少しもない。まじりっけがない。こっちの心にじかにふれる。こうならなければ本当ではない。不思議に人の心を清め、生々させる。そして万物にたいする愛を深める。美と云うものは不思議なものだ。美を意識でつくり出そうと思うものは馬鹿だ。美を感じるのはその人の心の深さに比例する。多くの人は美をかこうと思って綺麗ごとをする。しかし其処に心ない、人間の浅薄さが露骨に見える。本当の美のわかるものは、無限の深さに触れる。~」』【『幸福者』武者小路実篤 P57より】

この文章を読んで、本当の美を心から体感できるようになるには、日々の積み重ねが大切なのだと思った。
音楽、文学、絵画、書道、茶道など、商売、職業、金銭、人間のまやかしに惑わされることなく本当のものを選んでいきたい。

2008年12月8日月曜日

レッドクリフ (赤壁)

上海から広島に帰り、日曜日父親とレッドクリフを見にいくことにした。父は三国志大好きでさらにここ数年中国語学習続けており中国にも興味を持っている。自分が三国志に最初に興味を持ったのも、大学生のころ父にもらった文庫本の三国志からだった。

日本では『レッドクリフ』というタイトルだが、本場中国では『赤壁』というタイトルで2か月前に放映されており、中国語で映画を見ることは少ないが、総製作費100億円のジョンウー監督の大作ということで見に行った。言葉は一部分からない所はあったがダイナミックな映像とストーリーに魅了された。日本に帰ったら改めて翻訳ありで見てみたいと思っていた。

これまで父と映画に行ったことは無かったが父と自分は中国が共通点の一つで、お互いこれは絶対見たい!という一作なので初めて一緒に行くことになった。「(今ではガラガラだけど)昔はあの映画館は人でいっぱいだったけど、テレビやネット、他の娯楽ができてどんどん客足が少なくなったんじゃろうのぉ。」というような話をしつつ、家から徒歩15分の映画館に向かった。

話の内容は、西暦200年魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権、の三国が統一を目指し戦いを続けたの戦国時代、巨大勢力となり皇帝をも支配した曹操に対し、劉備、孫権両軍が力を合わせ赤壁で曹操に対向するという赤壁の戦いを題材にされている。

この映画で一番学べるところは、組織、個人が抱く大義名分、志の重要性だ。映画の中では曹操(悪役とされている)は孫権の武将周瑜の妻である絶世の美女小喬を手に入れたいという私的な野望を抱いているのに対し、劉備、孫権は民のために、民を守るために闘わなければならないという志を持っている。数では曹操軍が圧倒しているが、劉備、孫権軍は民を守るという大義名分の下集まった凄腕の武将が集まっており質で曹操軍を上回っている。決着はPART2へ持ち越しだが、大義名分、志の差が戦いの結果となっていくだろう。

PART2は中国では恐らく1月ごろ、日本では4月に公開の予定だ。公開と共に見に行きたい。