2009年1月11日日曜日

『安城家の舞踏会』~神保町シアター~【映画】

東京に来ている。今日は時間があったので神保町の岩波ホールで上映されている『懺悔』という映画を見に行ってみた。開演に合わせて神保町へ到着。しかし、今日は違う映画の舞台挨拶で今日の上映は無いことを知らされ、仕方なく近くにある神保町シアターへ行ってみた。

このシアターは和製名作映画を中心に放映する映画館だそうで、1月は俳優森雅之の出演作品シリーズが放映されており、今日は17時30分から『安城家の舞踏会』という映画が放映されているので見てみることにした。

なぜ岩波ホールに行きたくなったかと言うと、それは今年のテーマの一つに「心を磨く」を実行したいからだ。心を磨き清らかな心の持ち主になるために、具体的には良書をたくさん読んだり、茶道や合気道などを勉強して精神を静める姿勢を学んでみたり、字を綺麗に書く部屋を綺麗にする服装を毎日整えるといった形を整えたり、そして今日のような名作と言われた映画をたくさん見てたくさん感動していきたいと思っている。

また最近役者としての進路を進んでいる同級生と再会し、演技を通してして社会に何かを訴えていく、自分を表現していく生き方に触れ、演技ということに興味を持ったこともあり、名作といわれる映画がたくさん放映される岩波ホールに是非行ってみたいと思った。

『安城家の舞踏会』は敗戦後の没落していく皇族を描いた作品だった。「古いものがほろび、新しいものが生まれる。新しいものが生まれるために古いものがほろびていく。」というセリフ、安城家に飾ってある兜を来客が倒しそしてそれを跨ぐ(伝統である武士道に背く行為)シーン、安城家の長男である正彦が舞踏会終盤は音楽隊に入っている(権力者が非権力者に使われている)シーン、などこれまでの権力がひっくり返っていく場面が多々見られ、財力で作り上げられた幻想のような「権力」を批判しているように読みとれた。人格ではなく、財力で創り上げた権力のはかなさを感じた。

また、スクリーンに映し出される男優森雅之は2人の女から頼むから結婚してくれとせがまれるも結婚なんかするもんかと女を失望させ、我が道を行く男になりきっていた。お坊ちゃんだけどそれにすがれない状況で、自分はどうして生きていくか、新しいことにチャレンジしようとしている姿が感じられた。また主演である滝沢修の演技から男としての存在感のようなものを感じられ、男としての魅力を感じた。

東京には1月末までいられるので、暇を見つけては岩波ホールや神保町シアターまた美術館などに通いたい
と思う。

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