2008年11月8日土曜日

前澤友作氏

PODCASTの好きな番組『藤沢久美の社長トーク』の前澤友作氏のインタビューがとてもおもしろかった。ZOZOWALKERなどファッション関係のウェブサイトを運営する会社で昨年マザーズに上場も果たした社員の平均年齢が25歳という会社を経営されている社長さんだそうだ。

おっとりとした落ち着きのある声で、名刺に社長と書かないとか、心の無いお金はただの紙切れだと思うとか、今後は千葉県の地元の活性化に役立つ仕事をしたいとか、世の中の不の部分が無くなる社会システムを作りたいとか、言葉一つ一つに心が落ち着けられた。その後書かれているブログも一気に全部読んでガツガツ生きようとしていた自分を冷まされる感覚で体から力が抜けていくようだった。

大学時代や仕事を始めて、「世界に平和を!」とか「日中友好を!」とか「お客様に積極的に感謝しよう!」とか「社員の満足とは何か考えよう!」とか「四川地震に500万元を寄付しました!」とか「企業の社会的責任CSRがこれからの時代大切だと思います!」という「良い言葉」は日常で度々耳にしてきた。そして大抵良い言葉だなと感じる自分と同時に心のどこかでそんなこと言ってただ自分に有利に働かせようって打算で綺麗事言ってるだけじゃないの、理想ばっか掲げて。と少し斜めに構えてしまう自分がいた。今日前澤氏のインタビューとブログを見ていると、なぜ斜めに構えてしまっていたか理由が分かった気がする。

それは自分の今ある理想と現実の乖離から感じる焦りとか、自分にメリットがあるように物事を運びたいという私利私欲とか、ビジネスで成功したいっていう野心とか、まだ若いし経験も少ないから自信が無く目立たないところに隠れていようという羞恥心のような気持ちにまみれてしまって、自分の本当の正直な好奇心やいいなと思うことを第一に生きられていない、綺麗な言葉を綺麗事でしか使えない自分だったからだと思う。このインタビューを聞いてハッとしてしまったのはきっとそういうことだ。

前澤氏のインタビューやブログには「世界を変えたい」、「100年後どうなってほしい」と「綺麗事」がたくさん出てくる。ただ、本気に正直にそれを想い言葉にしているようで綺麗事に聞こえなかった。これからはちょっと思考を修正していこうと思う。そうなりたいって正直に想う自分の気持ちを強く抱き続けたい。そしたらそこからその気持ちが育ち自分でも鳥肌が立つようなビジョンが描けてそれに向かって生きれているような気がする。焦りや私利私欲や野心や羞恥心にまみれそうになったら、右手の人差し指を目の前にし、目を閉じて心を静め、好きなジブリ映画『ラピュタ』のワンシーンある飛行石の光がラピュタのある方角を示すように、自分の正直な気持ちはどこに向かっているか確認したい。

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