2009年5月3日日曜日

河南省鄭州市~黄河を眺めながら馬に乗る~

河南省鄭州市から上海に帰ってきた。初めていった鄭州は少林寺、黄河、市内、開発区鄭東新区等々見所満載でとても興味深い都市だった。心に残ったことを箇条書きで書いていこうと思う。

上海からのアクセス
中国の新幹線、「和諧号」で7時間で行くことができる。車内はとても清潔で、広大な景色を眺めながら充実の時間を過ごすことができた。全国に広がる「和諧号」でこれから更に中国国内の移動が便利になりそうだ。

黄河
河南省の北部は黄河の下流域に位置しているので中国に住み3年ついに黄河を見ることができた。それも馬に乗りながら眺められ、パカパカと進む馬に揺られ、広大な黄河を眺めていると、改めて中国に来たんだなぁと実感させてもらえた。








嵩山(すうざん)少林寺
市内からバスで約2時間、インドから中国に渡来した達磨による禅の発祥の地と伝えられる曹洞宗の寺で少林武術の中心地としても世界的に有名なところだ。少林寺と言えば、少林サッカー等テレビの世界のものだったが実際に武術をしている姿を目の前にし、鍛錬することで人間がここまでできるのかと感じることができた。坊主頭の修行僧の表情や身体には無駄がなく研ぎ澄まされていると言う感じだった。真剣な姿からエネルギーをもらったような気持ちになれた。

市内
副省級市とされている市内は大変賑やかでビルが建ち並び、世界中の様々な商品の広告が繰り広げられていて巨大消費地であることが実感できた。町中にポイ捨てが目立ったのが残念だったが、歩く若者はファッションに気を使っているように思えた。日本料理屋もいくつかあり、混み合った回転寿司屋から日本料理を食べる人もこれからもっと増えてくるように思う。

また圧巻だったのは、旧市街の東部(鄭東地区)の新都市建設だった。日本人建築家の故黒川紀章氏の立案でできた街は50万人規模の都市を目指し創られ毎晩噴水のショーが繰りひろげられる。この建築にあたり、故黒川紀章氏は鄭州の人々に大変感謝しているそうで、噴水ショーを見ていると隣で見ていた中国人がこれは日本人による黒川氏により創られたんだと話していた。都市内の高層ビル郡には世界中の企業が入居しているそうで、いつかここで働くチャンスをつかんでみたいと思えた。



鄭州の友人
上海で知り合ったチュンと旅をすることができた。2日間つきっきりで一緒に行動してくれ、今後のことなど語り合うことができた。今朝4時、帰りの電車に乗ってから「天下没有不散的宴席」(「この世に終わらない宴席はない」)というメールを送ってくれた。本当にこの言葉通り、別れが惜しく感じる時間を過ごすことができた。

旅行に行く前のイメージと行って現実に地を見て大きくイメージを覆された。中国内陸部と聞くとあまり発展していないようなイメージを抱いてしまうが、全くそんなことがなく、目の前に広がった鄭州は少林寺のような昔からの伝統も保持しつつも、国際的な、近代的な街に変貌を続けている巨大都市だった。休みを利用し、鄭州の実情を知ることができ良い旅になった。

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